好奇心の赴くままに

全て気分です。

疑似出産体験

  ついこの前テレビで知ったのですが、海外で男性が妊婦スーツというものを着用して妊婦体験をしたり、出産と陣痛の痛みを体験出来る施設があるのを見て驚きました。女性でも避けれるなら避けたい痛みを体験したいという男性は少なくないそうで、それもまた驚きです。

 そしてこれが少しだけ賛否両論を呼びましたね。「男の人全員に義務付けてほしい。」という意見もあれば、「別にそうとは思わない。」等という反対意見や中立意見もありました。

 これに対して私個人的には出産や妊婦さんについて理解が広まってほしいけれど、共有は必要ないと思うタイプです。

 確かに出産や陣痛は命懸けで安産が奇跡といわれるほど酷です。妊娠している方はいつだって予定にない予定が突如自分を襲います。実際に私も二人目の子の出産は母子共に危うくギリギリのところで救急車で運ばれ出産しました。

 だから「一人目は無事だったから、二人目も大丈夫だろう。」や「帝王切開は普通分娩より楽してる。」とか間違った情報や思い込みはなくなってほしいです。誰だって最初からそういう知識がある訳じゃありません。これから父になる方も含め、もちろん産む本人だって初めて子を授かれば知らない事の方が圧倒的に多いです。だからこそ、妊婦さんや出産について理解が広まってほしいです。

 が、妊婦スーツや出産体験の義務付けは不必要だと思います。したい方がすればいいし、したくない方はしなくていい、それでいいかと。痛みを体験して「こんなに痛かったんだ…。」 と理解すればより妊婦さんに寄り添える方もいるかもしれませんが、別に痛みを理解しないと親になれない訳じゃないですから。妊婦さんだって無痛分娩という選択肢も選べますからねぇ…。

それに実際の出産は子に会えるから」痛みに先があります。が、疑似体験の場合はただただ痛いだけで終わる方が多数だと思います。それなら無理に体験しなくとも、私は妊婦さんや出産に対しての知識を深めてパートナーである妻とよく話して気持ちを汲んであげられることのほうが大事なんじゃないかなと最初の結論に至るわけです。一方的に押し付け合うのは簡単ですからね。

 

  余談ですが、たまたま疑似出産体験のテレビを見ていた夫は「うわ…絶対にしたくない。」とボヤいておりました(笑)そう言われると、夫の疑似体験のリアクションを見てみたい気に駆られましたが、その気持ちを堪えて「そうだろうね。」とだけ返事しておきました。